ダンボール素材について

ダンボールの構造

ダンボールの構造は「表ライナー」と呼ばれる紙と、「裏ライナー」と呼ばれる紙が「中芯」と呼ばれる波状の紙を挟むようにして構成されていて、このワンセットで「シングル(両面ダンボール)」と呼ばれている。
このシングルに中芯とライナーを組み合わせである「片面ダンボール」を貼り合せたものを「ダブル(複両面ダンボール)」と呼ばれている。更にこのダブルに片面ダンボールをもう一枚貼り合せたものを「トリプル(複々両面ダンボール)」と呼ばれている。
ちなみに日本ではJIS規格で統一されているが、タイでは日本のJISに当たるTISには包装関係における規格が存在しない。
尚、ライナー原紙・中芯原紙は製紙会社が製造している。

ダンボールの表現方法

1. 構成(ダブル・トリプルなど) → この3つで全て表わせる。
2. 紙質
3. 坪量(g/m2)1m2あたりの重さ

構成

構成
厚さをF(フルート)と表わし、そのFも数種類ある。(ちなみにタイではAFは殆どない)
読み方の例)
BF・・・ビーフルート
BCF・・・ビーシーフルート・・・と読む
※【BCF】とはBFとCFを1枚に合わせたダンボール

紙質

紙質
紙の原材料にはパルプを使われるが、いわゆるバージン材はそのパルプ繊維が長いため丈夫だが高い。あと、古紙と呼ばれるリサイクル紙も使われるが、こちらはその工程パルプ繊維が切り刻まれて短い為、バージン材より強度が落ちるが価格は安い。
そして、ライナーはそのバージン材と古紙の混ぜ率でグレードが決まる。つまり、バージン材の含有率が高いほど丈夫で高い紙ということになる。

米TRYWALL社の製品(トリプル)は北米・カナダ産針葉樹のバージン材100%使用の為非常に頑丈だが、価格が非常に高く、例えばパレットに例えると、木材パレットの3~4倍のコスト高となる。
グレードは頑丈な順からKA、KL、KI、KS 等がある
グレードは頑丈な順からKA、KL、KI、KS 等がある。
このグレード名はタイ・SIAMKRAFT社の独自の呼称でKAがバージン材含有量が一番多く、頑丈である。
KLは頑丈さではKAと殆ど同じだが、こちらの方が少し安い。そのあとにKI・KSがくるがKIの方がバージン材を多く含みKSよりは頑丈。尚、タイにおいては一般的にはKAとKIがよくでている。

坪量


【KA230】とは
例 ) 【KA230】とは・・・?
紙1枚(1平方メートル)の重さを示す。
例えばKA230なら、KAで坪量が230g/m2の紙ということになる。

図面上の表わし方

中芯の材質は100%古紙でSCP(セミケミカルパルプ)と呼ばれるものを使用されている。
図面上の表わし方
ダブルを表わす場合、表・裏両ライナー以外の中芯中ライナー共SCP125を使われることが多く、この時 ・・・/SCP125/SCP125/SCP125/・・・と、表わさず、・・・/3M/・・・と表わす。
この「M」はメディアムのM、つまり中芯のスタンダートはSCP125である。

ダンボールの製造方法

ダンボールの製造方法

まず、原紙メーカーが原紙であるライナー・中芯をつくる(この時、中芯の形状はまだ波状ではない) それらの原紙をコルゲーターメーカーが仕入れて、ダンボール紙を製造するコルゲーター機を使用してダンボール紙をつくる(1分間に約400m製造可)。

資材廃棄等のコストについて

発泡スチロールは廃棄コストがかかる。
一方、ダンボールは廃棄コストがかからない。
世間の風潮としてリサイクルできないものは段々使えなくなってきている。
木製パレットは廃棄コストが莫大にかかるうえ、海外への輸出入時には薫蒸処理が必要になる。これは輸出先の生態系を壊すような虫等の侵入を防ぐためである。

紙パレットの問題点

木製パレットと比較して強度が弱い。もし、木製パレットと同等の強度設計を行うと、コストがかかる。
ちなみに大変強度が高いTRYWALL社製品で紙パレットを製作すると、木製パレットの3~4倍のコストがかかる。
当社の紙パレットのコストパフォーマンスは日本国内でトップ。
他社の紙パレットはTRYWALL等の強化ダンボールを使用しているため、高額にならざるを得ないが、当社の紙パレットはごく普通のダンボールを使用し、更にその構造で強度を高めているため、紙の使用を最小限に抑えつことができる。

ダンボールの型の抜き方

プレスダイカット
プレスダイカット・・・平面の合板に金型を打ち込んでいて、それと土台の間にダンボールを置き、上からのプレスで一気に型抜きする方法。比較的小型品向き。
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ロータリーダイカット
ロータリーダイカット・・・大型のロータリーに金型を巻きつけるようにセッティングして、ロータリーとロータリーの間にダンボール紙を送り込んでカットする方法。大型品向き。尚、型代はロータリーダイカットの方が高い。

印刷

フレキソ印刷
フレキソ印刷・・・速乾性のフレキソインキを使用する印刷。
凸のハンコ(事務用のゴムのようなもの)の表面に、アニックスロールと呼ばれるローラーでインキを付けて、更にその版を紙などの印刷対象物に押し付け転写する、木版画のような印刷方式。
印圧がキスタッチで行なえるため、ダンボールの段の圧壊を最小限に止めることができる。ただ、油性印刷と比較すると光沢が不足する。
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オフセット印刷
オフセット印刷・・・平版印刷のひとつで、凸版印刷や凹版印刷にみられる物理的な印刷方式ではなく、版面が平らで凸凹がなく水と脂肪(印刷インク)の反発を巧みに利用した化学的な印刷方式である。
ほかの印刷が、版面(逆画像)から直接紙面に印刷(正画像)されるのに対し、版画(正画像)からいちどインク画像をゴムブランケット面に転写し、それから紙に印刷(正画像)する方法で、ゴムで刷るため紙との密着度が高く、ムラなく刷れる。

紙の試験方法

試験機はJIS規格に基づいているものを使用する。試験回数は基本的には5回以上。3回程度の試験では異常値か正常値かの判断がしきれない。
主な試験方法は次の通り。
1.引っ張り強さ、2.耐折強さ、3.引き裂き強さ、4.坪量測定方法、5.圧縮強さ、6.リングクラッシュ、7.破裂強さ、8.エッジクラッシュ、9.パンクチャ- etc・・・
リングクラッシュ
リングクラッシュ・・・試験片を円筒状に丸めて立てて、その上から下方へ荷重を加えたときの圧縮強さを測定する試験法。
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エッジクラッシュ
エッジクラッシュ・・・長方形の両サイドに切り込みを入れた試験片を使用し、上からの圧縮強さを測定する方法。
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パンクチャー
パンクチャー・・・一定の形状・寸法をもった試験機の貫通部が、衝撃によって試験片に穴をあけるのに必要な仕事量を測定する衝撃穴あけ強さ試験。

製紙メーカーの物性強度表にもリングクラッシュ・エッジクラッシュ・パンクチャーの数値はある。
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圧縮試験
圧縮試験・・・箱にした状態で上から下方へ荷重を加えたときの圧縮強さを測定する試験。
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放置耐久試験
放置耐久試験・・・箱を積み上げた状態で放置し、その状態で何日間耐えられるか(ダンボールを放置しておくと、湿気を吸収し紙の強度が落ちる)。
この場合、お客様が実際に倉庫等で製品を積み上げて保管する箱の数・重さなどを再現して行われる。

ダンボールの吸湿率が23%になると強度が極端に落ちるが、また、これ以上吸湿することはない。つまり、吸湿率23%に達すると飽和状態になる。

落下試験方法

自由落下
自由落下・・・試料を自由落下または片支持落下を行い、1角3稜6面の衝撃の数値を測定する(自由落下は試験機あり)。一般的に小さい箱には自由落下、大きい箱には片支持落下が行われる。ちなみにL&Sではその殆どが自由落下。
尚、自由落下の時に箱の底面を均等に地面に落とさなければならないのは、この落下が箱に対して最も衝撃がある。もし、角から落とせば、その角に集中荷重がかかり、角は簡単に潰れるが、それが緩衝になり結果的に箱の中の製品は守られる。
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動荷重圧縮試験
動荷重圧縮試験・・・試料の上から一定の力を加えて圧縮強さを測定する方法。
静荷重圧縮試験(放置耐久試験)の場合、実験の結果を知るためには数日間と大変時間を要する事が多いが、この試験によって時間を大幅に短縮することができる。
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紙やフォームの試料は、金属などの試料と違い個体差があり非常にばらつくので、試験は最低5回は必要。
ある3回の試験
・・・例えば、ある試験で3回行ったとして
たった3回程度の試験ではこの数字が正常値か異常値か判断がつかない。


※出典元:アンスーン社及びスマイル社及びL&S社



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